創業者 土屋菊雄の若い頃の修行時代。研修なんてものはなく、
「見て盗む」時代だったという。
創業時から流れる、
お寿司づくりへのDNA
「僕が職人だった頃は回転寿司もまだまだ出始めで、お寿司に対して「高級そう」といったハードルの高さを感じる人が少なくありませんでした。そこでとにかく寿司屋に来て楽しかったな~幸せだな~と感じてもらいたくて、市場の売れ残りを全部買い取って大盤振る舞いしていたんです。それを色々なアイデアで売り尽くすのが職人としては面白かったし、何よりお客さんが美味しそうに食べてくれる笑顔を見られるのが嬉しかったですね。
しかもお会計をする際には、あんなに飲み食いしたのにこの金額とは!とさらに笑顔になって帰っていく。こっちがありがとうっていう立場なのに、お客さんに恵まれているお寿司屋さんなんだと思います」と、自身が板場に立っていたころを振り返る2代目代表取締役社長の梅澤昌司。
今でも人気のある「元祖穴子一本付」は、その当時に誕生したもの。お客様を楽しませたいといった経緯で生まれたというが、抜群の鮮度に加え、ネタの圧倒的なボリューム感、ふわふわの柔らかい穴子が口いっぱいに広がる美味しさで昔も今も変わらぬロングセラーメニューです。
当時は500円、今は800円。食材の原価が上がるなか、40年以上経つのにたった300円しか値上がっていないのは企業努力の賜物に他なりません。